ブダペスト旅行

ザグレブへ北上すると人々はジーンズと靴を履いていて、さらにブダペストへ北上すると人々はジャケットを羽織っていた。吐いた息が白かった。暖房の入ったバスのせいで鞄の中のチョコが溶けた。

 

ブダペストに着いたらお札が使えなかった。新札に切り替わってたらしい。一年半前の旅行であまったたくさんの水色の5000フォリントが入った財布と、店員さんが出してきた黄色の新札を見ながら、紙、と思った。ただの紙になった。それから、スターバックスのお姉さんが郵便局と銀行で新札と交換できるよって教えてくれたおかげで、紙に価値が与えられた。紙と思っていたものが、いろんなものに化けてちょっと得した気分になった。うける。

 

温泉に入ったり、伝統的なハンガリー料理を食べたりした。ずいぶん遠くまできたもんだと思った。こんな感覚はクロアチアで生活してるときには出てこなかったものだったけど、調理法も味付けも盛り付けもまるでちがうハンガリー料理を目の前にして口にしたらまざまざと感じさせられた。こっちで韓国料理や中華料理に出会えたときには我が友よと抱きしめたくなった。随分と広くなった。

 

ハンガリーからクロアチアへ戻ると、看板の文字も人々の声もなじみがあって、戻ってきた感に包まれた。蛇口から水が飲めるのもうれしい。

 

それから島の近くのマカルスカまで戻ったら、人々は半袖短パンで肌を出してて、スイカを売ってて、ヤシの木はいつものように海沿いに並んでた。まだ夏が残っててよかった。北からのタイムスリップ。これからやってくる秋を迎える準備はできている。

 

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